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The 2003 Album

このアルバムを初めて集められる皆様、そして昨年より引き続き御継続の皆様、御予約を頂きまして大変ありがとうございます。

前回までのアルバムは、収集家の方達に好評でしたので、時としてこのアルバムには異色のような作家や絵があったとしても、ほぼ納得していただけたものと存じます。今回も、新たに10枚の作品をこのアルバムのために用意しており、一枚ずつお手元に届く度に、お楽しみいただけることを願っております。。

このアルバムもこれまでの2セットと同じ要領で、作家や季節の入り交じった内容となります。以下に、今まで通り保存と鑑賞の方法を御説明しておきます。見過ごしてしまうには惜しい、大切な内容です!

版画の見方

もちろん、天井からの明かりでも十分お楽しみ頂けるのですが、水平に差し込む光の下ですと、美しさがより際立ってまいります。低めのテーブルの上に版画を置いてください。それから、部屋の明かりを消し、できれば障子から差し込む柔らかな光だけで版画を御覧ください。バレンの力で浮き出た紙の起伏がくっきりと現れて、決して平面的な絵ではないことが分かります。きれいですよ、ぜひお試しください!

版画の保存

版画の表面にはできるだけ触れないようにしてください。手の油が、染みや汚れの原因となります。取り扱いに気をつけて傷みを最小限することで、作品を楽しみながらも、かなり長期に渡って版画の美しさを保つことができます。また、版画は中性紙に包装してありますので、挟んだままで保存されてかまいません。でも、年に一度、できれば秋か冬に、風を通して湿気を取り除かれる事をお勧めします。

私の作品の御予約、ここに重ねて御礼申し上げます。お送りする作品は、皆様のお手元で、きっと楽しんで頂ける事と自信を持っております。

  • このアルバムの版画は、すべて福井県大滝村の岩野市兵衛氏による越前奉書和紙を用いております。
  • エッセイは、石崎貞子さんが丁寧に翻訳しました。
  • 版画を挟む用紙は、一つひとつが奥多摩町の市川仁美さんの手作りです。
  • アルバムの帙と外箱は、株式会社江雅堂の戸田正孝氏と奥様の手作りです。
  • 題字の書は、立川市の久保田浩子さんにお願いしました。
  • 作品8枚目の書は、東松山市の田内陽子さんにお願いしました。
  • このアルバムに収められた版画は、私の所有する作品の復刻ですが、4 枚は以下の所から提供を受けました。
    • #1,8,9: 浮世絵版画図鑑
    • #3: トマス・クロスランド氏のコレクション
    • #7: フリオ・ロドリゲス氏のコレクション

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